今日のAI

2026年11月2日(月)

要約

1ハイライト:OpenAI・Google・Microsoftが、サイトがAI学習を断れるrobots.txtの共通スイッチを支持。

2企業のAI活用:李寧はAIエージェント約50体で年46万時間分の仕事。Google Labsは長い仕様書よりプロトタイプ。

3ほかに:マレーシアのJurisTechがAI融資をタイへ、修正済みのChatGPTリンクのバグ、中国でAI利用が学習を上回る。

今日の注目記事
OpenAI・Google・Microsoft、「学習に使わないで」の共通スイッチを支持AIとウェブ
1 line
in robots.txt to say no to AI training, once supported
2件の情報源をまとめました
★ 今日の注目記事

OpenAI・Google・Microsoft、「学習に使わないで」の共通スイッチを支持

ウェブサイトが、大手AI各社すべてに「このページをAIの学習に使わないで」と伝える簡単な方法がもうすぐできるかもしれません。OpenAI、Google、Microsoftは10月30日に共通シグナルへの対応を表明し、Anthropicはすでに組み込みを進めています。

わかったこと

  1. 仕組み:サイト運営者は、クローラーの行き先を決める既存のファイルrobots.txt A small text file on a website that tells automatic visitors, like search engine and AI crawlers, which pages they may or may not use.に短いルールを足します。User-Agent: __usage_ai-training の下にDisallowと書けば「学習に使わないで」、Allowなら学習してよいという意味です。サイト全体を拒否しつつプレスキットだけ許可する、といった組み合わせもできます(ITmedia、IThome)。
  2. 対象は学習だけです。クローラーの訪問や検索結果への表示は止めません。何も書かなければ、賛成でも反対でもない「意思表示なし」として扱われます。
  3. 時期は各社で違います。Anthropicが最初で、OpenAIは数カ月以内、Googleなどは2027年、Microsoftは2027年2月1日から読み取りを始めます。Googleは、サイトが別途指定しない限り、このシグナルの拒否を独自のGoogle-Extendedの拒否としても扱います。Metaは支持を表明しましたが計画は示していません。
  4. まだ提案段階です。もとはAnthropicのKevin Kelley氏が書いたIETFのInternet-Draft An early, public proposal for how something on the internet should work. Anyone can write one, and it has no official standing until a standards group approves it.で、正式な標準の地位はまだありません。Googleは、robots.txtを機械可読な拒否手段と認めるEU AI法の行動規範とも合うとしています。

なぜ重要か: 今はAI企業ごとに拒否の方法が違い、サイト運営者は一社ずつ対応する必要があります。共通スイッチができれば、各社が実行する限り、AI学習を断るのが1行で済みます。

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情報源(2)
  • OpenAI, Google and Microsoft back a shared AI-training opt-out signal (Japanese) · ITmediaRead ↗
  • AI companies agree on a common robots.txt training signal (Chinese) · IThomeRead ↗
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李寧はAIエージェント50体を運用、Google Labsは企画の進め方を見直し企業のAI活用
460,000
hours of equivalent work a year from Li Ning's AI agents
2件の情報源をまとめました李寧はAIエージェント50体を運用、Google Labsは企画の進め方を見直し
企業のAI活用

李寧はAIエージェント50体を運用、Google Labsは企画の進め方を見直し

中国のスポーツブランドがAIエージェントの仕事量を公表し、Google Labsの製品責任者は、作ること自体が簡単になった今、何を作るかをどう決めているかを語りました。

主なポイント

  • 李寧(スポーツウェア、中国):テンセントのオフィス用エージェントWorkBuddy上で、約50体のAIエージェントがサプライチェーンと商品部門で働いています。合計で年約46万時間分の仕事をこなし、その3分の2は「デジタル店長」エージェント1体によるものです。1年以内に200体を目指します(China Times、Pandaily経由)。
  • その裏で、テンセントクラウドによると、AIエージェントが作るデータベースは1日2万件を超え、1年前の約80倍、稼働中は100万件以上です。サーバーレスの自動拡張やデータベースのブランチ機能で、エージェントは本番の前にコピーで変更を試せます。WorkBuddyは3月以降90億件のタスクを処理しました。
  • Google Labs(米国):Jaclyn Konzelmann氏は、問いが「作れるか」から「存在すべきか」に変わったと言います。40ページの要求仕様書の代わりに、何をなぜ作るかを書く短い戦略文書、同僚に試すプレゼン、反応を見るプロトタイプの3つから始めます(Peter Yang氏のインタビュー)。
  • 教訓:エージェントが簡単な製品を週末でまねできるなら、残るのはコードではありません。Konzelmann氏のチームは新しいモデルの能力と人々の新しい習慣を探し、機能ではなく製品を作ります。

なぜ重要か: エージェントは試験段階から、人員規模の実際の仕事へ移りつつあり、企画の進め方も変わっています。アイデアを早く試すなら、長い仕様書より短い戦略、デモ、プロトタイプです。

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情報源(2)
  • AI agents now create over 20,000 Tencent Cloud TDSQL-C databases a day · PandailyRead ↗
  • How Google Labs decides what to build (with Jaclyn Konzelmann) · Peter YangWatch ↗
マレーシアのJurisTech、AI融資ソフトをタイへ東南アジア
28 Oct
JurisTech and TBN announce their Thailand partnership
東南アジア

マレーシアのJurisTech、AI融資ソフトをタイへ

クアラルンプールのJurisTechは、タイの上場企業TBNと組み、大手銀行以外で個人や中小企業にお金を貸すタイのノンバンク向けに、AIを使った融資ソフトを提供します。

主なポイント

  • 10月28日に発表された提携は、顧客の申し込み、返済能力の審査、ローン管理、回収まで融資の全工程をカバーします(Digital News Asia)。
  • 書類の読み取りやリスク評価など手間のかかる作業をAIが担い、貸し手は早く判断できます。両社は人による監督を強調しており、融資の判断は人が下します。
  • ノンバンクは信用履歴の少ない借り手を相手にすることが多く、速くデータに基づく審査が最も役立つ分野です。JurisTechのSee Wai Hun CEOとTBNのPanayu Sirikrachangsri CEOは、長い提携の始まりだと述べました。
  • まだ初期段階の提携で、成果はこれからです。マレーシアのAIソフト企業が近隣市場で成長する一例です。

なぜ重要か: マレーシアのAI企業が、国内で使うだけでなく実用的なツールを輸出し始めています。審査が良くなれば中小企業がより公平に融資を受けられるため、融資はよい試金石です。

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情報源(1)
  • Malaysia's JurisTech partners Thai-listed TBN to target Thailand's non-bank lending market · Digital News AsiaRead ↗
ChatGPTのバグ、共有リンク1つでアカウント情報を盗めたAIの安全性
RM20,300
bug bounty OpenAI paid (US$5,000)
3件の情報源をまとめました
AIの安全性

ChatGPTのバグ、共有リンク1つでアカウント情報を盗めた

セキュリティ研究者が、共有されたChatGPTのリンク1つで、ログイン中のユーザーのアカウントを乗っ取れた方法を示しました。OpenAIは修正済みです。また、AnthropicはClaudeに他人のゲームをまねしないよう指示したと報じられています。

主なポイント

  • Parameter Labsは、ChatGPTのHTMLプレビューにある小さなすき間の連鎖を見つけました。プレビュー内の数式入力ツールをだまして外部のコードを動かせたため、仕掛けのある共有リンクを開くと、ログイン中のユーザーの個人データが漏れる恐れがありました(データ持ち出し)。すき間はふさがれたので、今は何もする必要はありません(Parameter Labs、Simon Willison経由)。
  • OpenAIは5000米ドル(約2万300リンギ)のバグ報奨金を払い、Simon Willison氏はアカウント乗っ取りにしては安いと述べました。
  • Claude Code:QbitAIによると、Anthropicの社員は、Claudeが他人の特定のゲームを再現しないよう、Opus 5.5のシステムプロンプトに2文を加えたと認めました。9月のOpus 5.5公開以降、AIによるゲームのコピーやリバースエンジニアリングが広がっていました。
  • 教訓:AIツールが強力になり、リスクはチャットボットの間違った発言より、だまされて何をさせられるか、何のコピーを手伝うかに移っています。

なぜ重要か: AIアプリが代わりにコードを動かすほど、悪いリンク1つの影響は大きくなります。各社は報奨金と、モデル内部の目立たないルールの両方ですき間をふさいでいます。

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情報源(3)
  • How we took over ChatGPT accounts · Simon WillisonRead ↗
  • We found a gap at OpenAI · Parameter LabsRead ↗
  • Claude Code told not to recreate other people's games (Chinese) · QbitAIRead ↗
中国、AIは「学習」より「利用」が多くなったと報告中国のAI
175 trillion
AI tokens used per day in China (June 2026)
3件の情報源をまとめました
中国のAI

中国、AIは「学習」より「利用」が多くなったと報告

中国政府系の研究機関によると、中国のAI利用は転換点を越えました。新しいモデルの学習より、人への回答に使う計算の方が多くなったのです。アリババのAIグラスや有力AI企業の創業者の発言も話題になりました。

主なポイント

  • CCIDの報告では、AIが答えるときの処理である推論が、初めて学習を上回りました。2026年6月時点で中国のトークン使用量は1日175兆を超え、2024年初めの1000倍以上です(IThome)。
  • 同じ報告によると、先進的なスマート工場は500以上、生成AIの利用者は7億人以上で人口の半分を超えます。
  • アリババのQwen AIグラスは無料アップデートで、通話や動画をその場で翻訳できるようになりました(IThome)。
  • Z.ai(智譜)創業者の唐傑氏はSCMPに、AIが自分自身の改良を助ける再帰的自己改善は人間並みのAIへの重要な一歩で、安全に行うことが最大の課題だと語りました。

なぜ重要か: AIの計算の大半が学習ではなく日常の利用に使われると、競争は安く速い日常の回答へ移ります。中国は巨大な利用者数で、その変化を先に迎えています。

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情報源(3)
  • CCID: China's AI inference data overtakes training data (Chinese) · IThomeRead ↗
  • Qwen AI glasses update adds call and media translation (Chinese) · IThomeRead ↗
  • Self-improving AI a key step towards AGI, safety is key: Z.ai founder · South China Morning PostRead ↗